【テスタ】板読みのコツを教えます。要点まとめ

【テスタ】板読みのコツを教えます。要点まとめ.

🟦 板読みは「チャート+歩み値+板情報」の総合判断

  • テスタ氏は、板読みを単独で使うのではなく、チャート・歩み値・板情報を一体化して分析するスタイルを推奨しています。
  • 基本的にはチャートが主軸で、「いま買うべきか・売るべきか」をまずチャートで判断し、その裏づけを板と歩み値で取るという考え方です。
  • 板だけに頼ると「見せ板」や「大口のフェイク」に翻弄されやすいため、チャートの流れと整合性を持って見ることが重要だと述べています。
  • たとえば、チャート上で上昇トレンド中に板の買いが増えていくなら、買いの勢いが実需による可能性が高いという判断ができます。

💬 注釈:
板読みの目的は「価格の未来を予測する」ことではなく、大口や市場参加者の行動意図を理解すること
板の動きだけで完結させず、「チャートの位置関係」や「出来高のタイミング」と重ねて分析することで精度が上がります。


🟦 大口投資家の「心理」を読むのが核心

  • テスタ氏は板読みの本質を「パターン認識」ではなく「心理戦」と明言しています。
  • 板の厚さや約定履歴(歩み値)を観察しながら、大口がどこで買い、どこで利確・撤退しようとしているのかを推測します。
  • たとえば「10万株買った大口がまだ売っていない」場合、その売却タイミングを意識しながら相場に参加することが大切。
  • 一度に売買しない大口は、5000株ずつ小分けに売るなどの分割行動を取ることが多く、その繰り返しを「カウント」することで動きを予測するテクニックも紹介されました。

💬 注釈:
板読みでは「目に見える数字」よりも「数字の裏の心理」を読むことが重要です。
たとえば厚い板があっても、それが本当に“買いたい”のか、“売り抜けたい人の壁”なのかで意味がまったく変わります。
テスタ氏は「心理を読む=市場の呼吸を感じること」としており、経験を積むほど直感的な判断が磨かれると述べています。


🟦 板の厚さや出現タイミングで「意図」を読み取る

  • 同じ価格帯に「厚い板」が出ても、その出現タイミングと経過時間によって性質が大きく異なります。
  • たとえば、前日からずっと置かれている板は「価格抵抗線の目印」であり、短期的な投機意図が薄いことが多いです。
  • 一方、急に出てきた厚い板は「売り逃げたい」「見せたい」といった心理を反映している可能性があります。
  • 板がどのタイミングで出現したか、出たあとにどう動いたか(すぐ消えた・食われた・追加された)を観察することで、フェイクか実需かを見分ける手掛かりになります。

💬 注釈:
板の出現は「参加者の意図の表れ」であり、時間経過でその意味が変わります。
たとえば厚い買い板が「10分間動かない」場合は本気度が高いですが、「30秒で消える」なら見せ板の可能性が高い。
板読みを“静止画”ではなく“動画”としてとらえることが、上級者への第一歩です。


🟦 トレード環境の整備は「コスト」ではなく「投資」

  • テスタ氏は「環境整備こそ最もリターンの早い投資」と強調しています。
  • デイトレードやスキャルピングでは、瞬間的な判断と発注速度が命。
  • 画面を切り替えている間に相場が動いてしまうことも多く、モニターやPCの性能差がそのまま「勝率の差」に直結します。
  • 理想はモニター2台以上
     1画面にチャート・板・歩み値・注文画面を配置し、もう1画面にTwitterやニュース、ランキングなどを表示する構成が推奨されています。
  • 特に、昔と違い現在のモニターは大型化しており、1枚の超ワイドモニターで完結させる方法も有効とのことです。

💬 注釈:
テスタ氏自身、モニターを2台に増設したことで劇的に成果が改善したと述懐しています。
「設備投資をケチると機会損失が増える。
PCに投じたお金は短期間で回収できた」と語る姿勢は、デイトレーダーとしての合理的な考え方を象徴しています。


🟦 貸借銘柄と信用銘柄の違いを理解する

  • 板読みを行う上で、**「貸借銘柄」と「信用銘柄」**の性質を理解することは不可欠です。
  • 貸借銘柄(たいしゃくめいがら)は、一般投資家が空売りできる銘柄であり、売りポジションを持つ投資家は最終的に買い戻す必要があります。
  • つまり、空売り勢の買い戻し=上昇のトリガーになることも多く、買い手にとってはむしろ「味方」となる場合があります。
  • 一方、信用銘柄は基本的に空売りができず、下落局面でのリバウンドが弱くなる傾向があります。
  • したがって、板読みでは「売り方がどのタイミングで買い戻すか」を見極めることが、トレンド転換を捉えるうえでの大きなヒントになります。

💬 注釈:
多くの初心者は「買いポジションを持つ人=味方」と考えがちですが、
その人たちの次の行動は「売る」ことであり、結果的に株価下落要因となります。
一方、空売りをしている人の次の行動は「買い戻し」。
板を読む際は、「次に何をする人たちが多いか」という心理的流れを意識しましょう。


🟦 板の見方と観察範囲の具体例

  • テスタ氏は、実際に見ている板の範囲についても具体的に述べています。
  • 例えば5,000円の銘柄であれば、上下5ティック(5つの板)ほどを常に観察しており、それ以上の遠い価格帯はあまり気にしていません。
  • 見るべきは「価格」ではなく「変化」。
     板が増えた・減った・消えたといった動きを瞬時に捉えることが大切だと強調しています。
  • また、厚い板が消えて約定履歴にも出てこない場合、「キャンセル(見せ板の取り消し)」である可能性が高く、注意が必要です。

💬 注釈:
板を“量”としてではなく“動き”として見ることで、意図が見えてきます。
板が「出た・消えた・食われた」のタイミングを追うことで、
「今この瞬間に市場がどちらへ動こうとしているか」を感じ取る練習になります。


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🧭 まとめ:板読みは「市場心理の翻訳作業」

  • 板読みは単なる数字の観察ではなく、市場参加者の心理を翻訳する技術です。
  • チャート・歩み値・板を組み合わせ、裏にある「人の行動意図」を読み取る。
  • 大口の動きや出現タイミング、板の変化速度を意識すれば、見える世界が変わります。
  • そして環境を整えることで、判断の精度とスピードは格段に上がります。

💬 最終アドバイス(by テスタ)
「板読みは練習で上達する。最初は理解できなくても、毎日見続けていると“市場の呼吸”が分かってくる。」
― これは多くのデイトレーダーに共通する“職人の感覚”でもあります。

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